IBEC 建築省エネ機構(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)

国土交通大臣賞(その他ビルの部)

「青山学院大学相模原キャンパス」

撮影:スタジオムライ 村井 修

建築主学校法人 青山学院
設計者(株)日建設計
施工者清水建設(株) 戸田建設(株) (株)大林組 西松建設(株) 東急建設(株) (株)竹中工務店 鹿島建設(株) (株)きんでん 新日本空調(株) 新菱冷熱工業(株)
建設地相模原市
構造RC・一部SRC・S造
階数地上9階地下1階
延床面積151,398m2

講評

 本建物は郊外に建設されたキャンパスであり、省エネルギー、環境負荷低減、自然の取り込み方法等の観点から、今後のキャンパスのあり方を決定する内容を持った建物である。

 省エネルギーは建築的手法による省エネルギーと設備的手法による省エネルギーに大別される。建築的手法として、ルーバーを多用しており、我が国に適したサンコントロールを採用している。また通風換気による省エネルギー、および土壌熱利用による外気負荷低減を目指しており、立地に適した手法と考えられる。設備的省エネルギー手法あるいは環境負荷低減手法として、井水のカスケード利用、BMSによる省エネルギー運用、生ゴミコンポスト等が挙げられる。

 屋外空間に樹木や浸透水舗装を採用し、クールスポットを出現させ、ヒートアイランド効果を押さえている。こうした緑化による環境緩和効果は次第に認められてきており、今後の外構設計には必要不可欠の要素となろう。ただ屋上緑化や壁面緑化まではなされておらず、メンテナンスを含めて、今後の課題となろう。

 一部の教室では、将来の教育内容の変化に伴う改修や更新を前提とした設計がなされており、今後、こうした使用形態の変更に伴う平面計画の変更に対処できるようにすることは長寿命建築の必要条件であると考えられた。

 竣工後の測定による実証も十分なされており、貴重なデータを提供している。


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