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- 7.1 BESTは全て無償配布という訳にはいかないのでしょうか?
プログラムの保守、委員会運営、バージョンアップ、SE協力などに費用を要します。その実費をご負担していただきたく、無償という訳にはなりません。ご了解いただければと思います。
なお、2010年1月18日より公開しているBEST(省エネ計画書作成支援ツール(旧基準対応))は無償配布を行っております。
また、大学研究者にはアカデミックユーザー登録制度の特典があります。
- 7.2 BESTの講習会は、東京だけでなく全国各地で行ってくれないのでしょうか?
- 現在のところ、東京以外で開催する計画はありませんが、開催希望者が多い時には計画することも考えられます。
また、東京で開催した講習を録画してBESTホームページで公開しており全国の方にご覧いただけますので、自習するには最適かと思います。録画ビデオと一緒に、その講習で使用しているテキストや実習用のサンプルデータもダウンロードできるようにしてありますので、東京での講習と同じ内容を、都合の良い時間にお好みのペースで自習していただけるものと思います。
「平成26年度講習会のビデオ、テキスト」を公開しているホームページのURLは、下記になります。 http://www.ibec.or.jp/best/program/kosyu-items_H26.html
- 7.3 私の会社に来て講習をしていただくというような出張講習はありませんか?
- 現在、講師の数に限りがあります。少数の受講者のために出向いて講習することは現在では考えられません。受講者数がある程度まとまれば、講習を考えたいと思います。よろしくご理解の程お願いします。
- 7.4 他の団体においても同様のシミュレーションツールが開発されていますが、棲み分けはどうのように考えればよろしいでしょうか?
- 特に棲み分けを明文化したものはございません。
BESTの特徴は、建築・空調・衛生・電気の統合エネルギーシミュレーションツールであること、全体計算もできるし部分の計算もできる、同一エンジンで最大負荷計算、年間エネルギーシミュレーション、省エネルギー計画書作成支援ツールまでも含んでいる、というものです。10年ほど前まではHASP以外にはプログラムがない状況でしたから、今現在いろいろな評価ツール(詳細シミュレーションを行うものから、シミュレーションとは言えないが概算として有用なものまで多種存在する)があることはいいことだと思います。
ユーザーの皆さんが使用用途に適したツールを選択されることが最善ではないでしょうか。
BESTのような詳細シミュレーションでは、建築や設備の多くの省エネ設計要因の省エネ効果が要因間で交互作用効果を生じるという現象を詳細に把握できます。たとえばある省エネ設計要因の効果は、標準建物とZEBでは大きく異なるということが明確になります。
- 7.5 BESTで計算できる建物は事務所用途でしょうか?
- BESTは特に事務所用途とは決めていません。ただ、事務室とか居間のような空間に設備システムがついているというような計算が基本です。事務所用途でも計算できない空間、システムがありますし、他用途でも十分計算できる空間、システムはあります。
例えばBESTは多数室の室温変動計算ができるという特徴がありますが、この長所をどう生かすかは建物をどのようにモデル化するかに影響されます。住宅を精度高く計算するには一般に多数室の室温変動が計算できるといいといわれていますが、多数室の室温変動計算ができなくても住宅の計算は十分可能ですから、表現は難しいです。
他にBESTは上下温度分布の計算はできない、自然通風の建築単独計算はできるが連成計算はできないなどの難点があります。空調はモジュールを接続したり、予め接続されたシステム(テンプレート)を利用して、どういうシステムでも計算可能です。しかし、接続が複雑ですから、ユーザーインターフェイスがグラフィカルで、エクセルの入力補助機能がある「平成25年省エネ基準対応ツール」でモデルを作成し計算することが便利です。詳細の入力を変更する場合には、専門版へインポートすることが可能なので、ただ申請計算を行うだけでなく設計検討ツールとしても利用可能です。
- 7.6 BESTの使い勝手とかどういう結果が得られるのかを知りたいのですが。また、体験版のようなものはないのでしょうか?
プログラムの体験版は現在用意しておりませんが、これまでに行われたユーザー向け講習会のテキストがHP内「平成26年度講習会のビデオ、テキスト」からダウンロードできるようになっておりますし、講習当日撮影されたビデオも公開しております。
・ホームページ「平成26年度講習会のビデオ、テキスト」
http://www.ibec.or.jp/best/program/kosyu-items_H26.htmlBESTの内容について深くお知りになりたければ、これまでに公表された学会講演論文や雑誌掲載記事などの資料、BESTによる試算例、BESTと海外シミュレーションプログラム比較についてHP内にて閲覧することができますので、以下をご覧下さい。
・ホームページ「情報広場/公表記事・資料」
http://www.ibec.or.jp/best/information/index.html
・ホームページ「プログラムの活用/試算例」
http://www.ibec.or.jp/best/program/shisan/
・ホームページ「BESTと海外シミュレーションプログラム比較」
http://www.ibec.or.jp/best/about/pdf/BEST_contrasting_j.pdfまた、プログラムを入手するにはコンソーシアムユーザー登録(有償)が必要となります。コンソーシアムユーザー登録については以下をご覧下さい。
http://www.ibec.or.jp/best/program/user.html他に、TRY-BESTという興味深いプロジェクトがあります。これは50程度のBESTを用いた建築計画、設備計画、総合計画に関する問題に関して入力データと結果を表示したものであり、ご自分の興味あるところを変更さえすればその結果が容易に得られるというものです。入力作業の不要な(ほぼ不要な)シミュレーションができるというものです。BESTに容易にTRYできるというものでTRY-BESTと称しております。詳細は以下を参照ください。
http://www.ibec.or.jp/best/program/manual/